「開業資金の調達」
について述べてみたいと思います。
ただいま絶賛・調達中。意識の上では、業務の7~8割を占めると言ってもいいくらいな感じです(これまで、経営戦略の立案に没頭しすぎた感があり)。
なお、タイトルにある「匿名組合」ですが、一般には馴染みのない名称ではないかと思います。
法律用語であり、ビジネス界における実務用語です。
「個人が事業をスタートするにあたって、不足する資金を周囲からの支援でまかなう場合に、拠出する側・受け取る側の双方が理解しておかなければならない事柄」…これをわずか8ヶ条、しかも読み手に誤解を生じさせない簡潔な内容で言い表しているのは、実に「エレガント」。
現代の立法担当者の方々も、見習っていただきたいものです。
※現在は「金融商品取引法」により、匿名組合の募集時には一定の制約が課せられることになってます(…なんと受け取る側ではなく、拠出する側に)。これがまあトンデモ感たっぷりな規定なのですが、この点については次回。
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私の場合、失業給付と貯蓄が尽きるまでの1年半の間に、ビジネスモデルの骨格を描くことができました。
営利事業の経験がまったくない身としては、めっちゃ早いんじゃないかと調子に乗ったりもして。
でも、骨格ができただけでは文字通り「絵に描いた餅」。
旅行業というのは一定の資本(資本金+供託金)がないと開業免許が下りないため(金融機関からの借入金は、資本ではなく負債なのでダメ)、昨年の春からはひたすら開業資金のお願い回りを続けています。(※1)
「えー、新規事業への資本参加、いかがっすかー。」という感じです。
(ぼくと、秘密結社を作りません?)
・・・それにしても、このプロセスに1年以上かかるとは思わなかった。
イメージとしては、実際にお声がけを始めたら
「コーゾーくん、起業するって言ってたよね。いよいよ事業の形が見えてきた頃?そろそろ資本金が必要でしょう。一口あたり、いくらの予定?」といった会話が、フツーに展開されるものと思っていました。甘かった?
(現時点でご支援いただいている6名の方々は、上記のような寛大さで応じてくださったものと感じます。本当に有り難く思っております)
いま、日本の経済停滞を招いている大きな要因が「貯蓄の過剰(※2)」(個人でいえば、銀行に預金はしても投資活動に消極的であること)というのは周知のことですので、上記のような会話がフツーになることを日本の将来のためにも、本気で夢見ているのですが、時代を先取りしすぎたでしょうか…。
※1 正確には「最低資本金と供託金が必要だから、資本を集めている」ということではないのですが(どんな事業であれ初期資本は必要であり、創業時に募集することじたいが普通のこと)、状況を分かりやすくするためそのような表現を用いました。
※2 日本の家計部門の金融資産残高1,645兆円(2013年12月末)のうち、50%以上が現金・預金なんだそうです。「貯蓄が過剰」というためには(現金・預金率がわずか12.5%の)アメリカ以外の国とも比較しなきゃいけないでしょうが、日本の持続的な経済成長のためには、新産業への投資を個人レベルで推進していかねばならないことに異論はないと思います。・・・私の事業が投資案件として魅力的かどうかは、また別問題ですが。
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今は、訪日旅行の起点となる都市(ソウル、上海、台北、香港、…etc.)でのリサーチ活動に突入したい時期なのですが、資金不足でぐっとこらえているところ。
2014年中には目標として、あと15名ていど(トータル20名強)の出資者に集まっていただきたいと考えていますが、現状ではこの2~3ヶ月の活動も停滞してしまっている感じなので、私から「いかがっすかー。」という話を持ちかけられた方は、
「まあ、話くらいは聞いてやってもいいかな」といった、鷹揚(おうよう)な構えで対応していただけたら幸いです。
いま、優先して話を持って行っている方というのは
「コーゾーが立派に事業を立ち上げて経営者として自立するまで、きちんと見届けてやろうじゃないか、と言ってくださる方」と見込んだ上で、特にお願いしているわけなので。
資本による参加者も、事業体を構成する基本要素ですから、お金さえ出してくれるなら相手は誰でもよいという話ではないのです。
今は旧知の方々に絞ってコンタクトを取っているわけですが、現実にはけっこう、ハートがズキンとするようなリアクションをいただくことも多いです。くすん。
挫(くじ)けそうになることもあるのですが、これも創業時だからこそ出来る経験と思ってがんばります。せっかくですので、今回のシメはこんな気分で…。
♪~ ソニーだって、ホンダだって、京セラだって~
(最初は)みんなみんな、お金ないんだ、友だちなんだ~♪
(先輩企業にも負けない、熱い血潮は流れていますゾよ)
それでは、また!
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