昨年3月、生まれて初めて「資本の募集」というものをスタートしましたが(今も継続中)、
「お金(Money)と資本(Capital)の違いって、何だろう?」ということがずっと引っかかっていました。
「どのようなアクションを経たとき、MoneyはCapitalとなるのか」
「Capitalは、どのような成果を期待されて、経済社会に作用するのか」
といったこと。
何だか、文字にすると茫洋としてしまいますが、私の「よくわからない感じ」が何となく伝わるでしょうか?
さまざまな思索と体験を経て、自分なりに得た解釈としては、
Money を Capital に変えるものは
「意志(Will)」
だと思っています。
私が今、募っている資本の性質に限定すれば
私が今、募っている資本の性質に限定すれば
「未来を創造する意志」
と言っても差し支えないでしょう。
(「将来的に5倍や10倍に増えそうだから資本を出すよ」といった意志は、現時点で受け取ってはいないので)
どういうことかと言うと。
目の前に「新しい事業を興したい。でも、手持ちの資金では足りない」という企業家(Entrepreneur)が現れたとします。
ここで資本家(Capitalist)が「すぐには使う予定のないお金だから」「応援したいから」ということで、資金を彼/彼女に託します。
このとき、資本家(または、その予備軍)の預金口座に眠っていたMoneyは、その性質をCapitalへと変容させ、新しい事業を創造するための駆動力として経済社会に作用し始めます。
(対象となる事業によっては、既存の商概念やサービスを陳腐化させるべくCapitalが働き始める、ともいえます)
実現を目指す強い「意志」と、それをサポートしようという「意志」。
こうした、企業家と資本家との”創造的な協働”から、新しい事業、ひいては産業の新形態が生まれていくのだろうと。
企業家の「実現への意志」は、個人の内面にとどまっている限り、社会に及ぼす影響は何もありません。
事業の成功のためには「提供するサービスが、広くお客さまに受け入れられること」というのは勿論ですが、それ以前に
「そのサービスの創造を、”自分ごと”だと思ってくれる人を増やすこと」のほうがはるかに重要だと、今は感じています。
…こんなふうに考えるようになったのは、今年の初めにヨーゼフ・シュンペーターに関する書物に触れたから、でしょうか?
20世紀を代表する経済学者の中でも、激動期のヨーロッパで経済・金融の奔流に立ち向かったシュンペーターの視点、特に
「イノベーションは、このような要素の組み合わせにより起こる」
「資本主義が大きな成功を収める結果、不可避的に社会主義化する」
といった明快な理論は面白いです(いや、ちょっと齧っただけですケド…)。
「イノベーションは、このような要素の組み合わせにより起こる」
「資本主義が大きな成功を収める結果、不可避的に社会主義化する」
といった明快な理論は面白いです(いや、ちょっと齧っただけですケド…)。
まあそんな感じで、皆さんから未来への“WILL”を託していただけるよう、お盆以降も頑張ります、ということで。
今日は、8月15日。
69年前の今日、当時の日本人たちも大いなる不安の中で、「未来をどう生きるか」だけを考えていたでしょう。
私もここ数日は心静かに、来たるべき新時代のことを考えて過ごそうと思います。
(→交通費が乏しくて動き回れない、という事情もあり)
これから、どんな未来が現れるのかな。
どうやら、人類にとって未知の領域みたい。
どうやら、人類にとって未知の領域みたい。
考えてみれば当たり前ですけどね。未知の世界だから、未来なのだ。
今年のお盆、自分への課題図書はコレ↓
今年のお盆、自分への課題図書はコレ↓
それでは、また!
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