"Be a man of resourcefulness."

2014年11月15日土曜日

t f B! P L
前回の記事では

「アントレプレナー(企業家、起業家)は、サービスの顧客(お客様)を開拓する前に”事業そのものの設立支援者”を開拓しなければならない」

…ということを書きました。

そこからまた、いろいろと手探り。

「方針を変える」ということは決まっても、「どう変える、どう動く」というところまで到達するのは、毎度のことですがやっぱり大変です。

こちらこちらでお騒がせした皆様、どうもすみませんでした…(40歳にして、むしろ”惑い”の材料が増えてきたかな?)。

で、前回の記事にご登場いただいたのは「困った時のドラッカーさん」でしたが、

今回は「困った時の頼れる後輩」に助けてもらいましょう。

(いつもスミマセン… 頼りにしてます)


本書によりますと、今をときめくライフネット生命保険さんも「理想の出資者(株主)の候補を、どのように思い描くか」という点については、ずいぶん慎重に検討されたとのこと。

そして、出資をお願いする相手方の選定においては、下記の2点を強く意識しましょう、とありました(p.128~130)。

 ① 現時点で「誰に頼めるか」「誰を知っているか」といった制約は、一切忘れましょう

 ② 「誰に株主(出資者)になってもらうことが、事業の成長にもっとも寄与するか」という発想で考えましょう

 身の回りの狭い範囲だけで物事を考えず、可能性を広く捉える思考と行動こそがアントレプレナーシップの真髄。この能力を資金調達の場面においても発揮しましょう、とのこと。

(この年令にして知らないことばかりですよ、本当に)


私の場合は、将来の株式上場やM&Aによる事業売却を想定している事業ではありませんが()、営利を前提とした”まちづくり会社”として
「徹底した利潤追求型の事業ではないが、独立した事業として長期的に継続できるよう、適切な利潤確保を目指していく」
という方向で計画を立てています。

 そこで、先ほどの②の要素を自分なりに再編集いたしまして

 ③ 京都にゆかりの方々のうち、「この方に出資していただいた以上は、恥ずかしい仕事ぶりはできない」と思えるような方々に、まずはご支援をお願いする

という方針で臨むことにしました。

(あくまで「まちづくり事業」として行うので、お願い先は「土地とのつながりのある方」に限定することに)

※これまでお願いした方々の中には「事業への出資を募るなら、プロの投資家やベンチャーキャピタルに話を持っていくのが筋だろう」とおっしゃる方が、意外にたくさんおられました。
 しかし本件事業は、株式上場やM&Aによる投資回収を前提にしていないため(→将来のキャピタル・ゲインへの期待感によってお金を集める話ではないので)、開業資金のお願い先としては「ごく身近な、旧知の方々」が基本だと考えていましたし、それ以外まで手を広げる必要性をまったく感じていませんでした(これまでは)。


 実を言うと、ここ数ヶ月は出資依頼への反応があまりに低調だったため、原因や対策がわからず精神的にはかなり参っていました。

 けれど、この数日のあいだに②や③の視点に意識を切り替えることができ、

 「よーし、この機会に、どなたに面会を申し込もうかな。『できるなら、こういう経営者になりたい』と、仰ぎ見るような方々がいいな。こんな出会いのチャンス、長い人生でも滅多にないぞ。楽しみだー!」

・・・というように、むしろワクワクした気持ちになっています。

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 こうした、自分自身とは縁遠いものまで新規事業への資源として取り込んでいける能力のことを、アントレプレナー教育の世界では(聞きかじりですが)

 ”resourcefulness

と言うそうです。

(参考:グロービス経営大学院 山中礼二さんのブログ)
http://venchaya.doorblog.jp/archives/52224089.html

この単語には、一般的な辞書においては「(人が)機知に富んでいること」というような和訳がつくようですが、

(期せずして)ビジネス創造の現場に身を置くことになった私自身の実感からすると、

 「あらゆる可能性のタネを成果に結びつけようとする、意志と行動力を持っていること」

といったことなのかな、と思っています(山中先生のような、上手な表現の置き換えは出来ませんが…)。

 この3年間、予想外にいろいろな経験をさせてもらって、本当に「起業を志して良かったなあ」と思う今日このごろ。

 今回のような、心の持ちようの「スカッとした切り替え」を体験するのは、いくつになっても嬉しいものです。

 まだまだ壁はいくつもあると思いますけれど、行動指針を定めた以上は成果が出るのはもうすぐ。

 岩瀬くん、いつも助けてくれてありがとう。こちらの事業がうまくいったら、京都でごちそうするね!
 ただし、僕の手料理で…。

 ※面識はゼロに近いのに、また偉そうなことを言っています

(このキッチンスペースでお待ちしています)


でもホントこの本、私にとっては起業のバイブルといっても過言ではありません。

タイトルが刺激的ですけれども(ふつう、開業するのに132億円もいりません)、どんな小規模な新規事業、たとえばお弁当屋さんや花屋さんの開業にも役立つようなノウハウが詰まっています。

ハローワークに通っている時期に巡りあえて、本当によかった。出会いに感謝です。

…よし、頭を切り替えてがんばるぞ。

それでは、また!

※もちろん、旧知の方々からのご支援(寄附金ではなく、預託金)も常時大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください!
 ただし、今は携帯電話が繋がりませんのでご注意を …その理由は、お察しくださいませ(*^∀゚)ъ

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